力と業と

遅まきながらスターウォーズエピソード3を観てきました。いつも思うのですが、地方の映画館の座席が満席になっているのを見た事がありません。
まず総評から言うと、今までのエピソードで一番暗くて、一番面白い内容でした。

  • 7割以上を占める戦闘シーンの出来映えは現時点でのSFXの最高峰でしょう。もう4回くらい見たい。
  • 平成スターウォーズ(平成という書き方はどうかと思うが)は殺陣(この言い方も日本独自だが最も適していると思うので)のレベルが素晴らしいと思う。あれを見たら刀の1,2本は振り回したくなる。
  • アナキン役のヘイデン・クリステンセンの醸し出す悪悪しさが何とも言えない。それでも彼を憎めないのは、この物語の作りの妙だろう。
  • そのアナキンが「フォースを安定させる者」という予言は一見外れたように見えるけども、アナキン(ダースベイダー)が最後にどういう事をしたかを思い出せば予言は外れていないということに気付いてびっくり。良くできてるなあ。
  • これはナタリー・ポートマンの成長物語でもある。いい女になったなあ。高校時代にナタリー・ポートマンのファンだった男が居たけど、先見の明があったということか。

6年越しの俺の平成スターウォーズ行脚はこれで終わりました。それを思うと少し寂しい気もするけども、DVDが出るまではもう少し続くのかな。俺が買わなくてもどうせ親父が買うんだろうけども。そして一人で観るんだろうけども。
やや暗く、やや難しさを含む内容でしたが、掛け値無しに最高のエンターテイメントでした。皆フォースと共にあれ。

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ついでに鋼の錬金術師映画版も観てきました。一日に映画を二本観るなんて、あたし、こんなのはじめてっっ!!!
結論から言いますと「訳が分からない」でした。アニメ放送版の終盤を見ていなかったせいもあるのでしょうが(何故ロイが眼帯)、現実世界とパラレルワールドの行き来に関しての等価交換法則が全く分かりません。パンフレット買えば良かった。映画自体も、レギュラー放送を一本にまとめたという感じで、映画のリズム感があまり感じられないという奇妙な映画でした。それでも面白い部類に入る映画でしたが。

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この二つの映画の共通点は「力を手に入れる事と、その代価」でした。己の器を超える力を手に入れるには、それ相当の代価を払わなくてはならない。つくづく等価交換の法則という物はどこにでも適用されるのだなあと。0から1は生み出せず、1からは1しか生み出せない。俺の予定外労働時間からも、きっと何か生み出されるはず。いや、時間内に帰るのが一番いいのですけども。さあ、恐るべきお盆がやってきます。