敵は本能にあり

milliondaniel2005-09-26

亀井絵里写真集「DAYS」 (DVD付)

亀井絵里写真集「DAYS」 (DVD付)

東浩紀の『動物化するポストモダン』を読んだ後にこのような写真集を見ると、様々な事に気付きます。
写真集という物、これは2パターンあるのではないかと思います。一つは、背景に「物語」がある物。もう一つは、様々な「データベース」が散りばめられた物。
前者で思いつく物と言えば、加護亜依写真集吉澤ひとみ写真集 「8teen」でしょうか。「物語消費型」の写真集は、連続して並べられた写真から背景の物語を(半ば自分勝手に)読み取る事ができます。写真集というよりも、小説に近い物なのではないかと思います。
後者の「データベース消費型」の写真集は、一枚一枚の写真単体を楽しんでいく型。つまりは、その写真ごとのキーワードを消費していくと言うのがいいでしょうか。「水着」であったり、「和服」であったり、「デコだし」であったり、「ツンデレ」であったり。ああツンデレは伝わらないか。ともかくも、データベース消費型の写真集は、まさに「写真集」。
最近のハロプロ勢写真集はデータベース消費型が多いです。最近という訳でもなく、アイドル写真集という物自体データベース消費型が圧倒的に多いのは言うまでもないですが、それでも。
どちらが良いとか悪いとかという事では無いのですが、物語消費型の写真集をまた出してくれたら俺のような人間は嬉しいのです。最近、写真集の感想みたいな物を書こうとすれば動物的な物しか書けそうにない己の指と写真集の傾向を合わせて考えてみました。


しかしながら、徹底的に水着だらけのアロハロシリーズも、そこに貫徹したテーマがあるので俺は好きなのです。おお、脱しきれぬ動物的本能よ。アロハロの前では、皆ただの動物。